和染紅型という作品を手掛けている栗山工房さんが
少し前に出版し、在庫となった書籍と、天然染料の染見本帳を
低価格で譲ってくださるということを知りました
栗山工房さんのサイトです☟
いずれもかなり前の出版物ということで
経年劣化等が顕著な部分もあり
そのあたりを考慮して破格の価格設定となっていて
だからこそ私なんかにも手が届くという理屈です
定価だったら、私の場合、つばを飲み込んで終わりだったでしょう
大箭秀次氏とは、二代目栗山吉三郎です
霞に疋田菊草花模様 (1978年)
首里御所解模様藍型 (1979年)
私の好みです
見ているだけでとろけてしまいそう・・・・
これは最近の実際の反物着尺の画像です
『紅型染本朝上布小紋着物 栗山吉三郎茶ャ辻弥生』
夏もの好きな私ですが、欲しくてほしくてたまらず
ひところは、
自分のPCにオンラインショップの画像を取り込んで毎日眺めていた品なんです
結局今の私の立ち位置と価格が折り合わず(笑)
まあ、あきらめた方が無難かなと思ったという次第
去年の話です・・・
さて型絵染の方ですが
その中のいくつかを紹介させてください
例えばこの一枚には
車輪梅で染めた実際の縮緬生地と
シャリンバイという植物を型絵にしたものとが示されています
この型絵こそが、私の大好きな栗山工房の作品になっているという訳です
シャリンバイは私の好きな(再度の笑)大島紬の泥染めに使われます
高崎市の「染料植物園」のサイトに、シャリンバイの説明がありましたので
お借りしました
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染料植物園案内『自然を染める』より
『奄美大島の「大島紬(つむぎ)」も、島に自生するシャリンバイを使った泥染で染められています。
シャリンバイの樹皮を煮出した染液で絹糸を数十回染め、色を固着させるために石灰液に浸けてから、再度染液で染めます。その後、鉄分を含んだ泥田に浸けると、染液に含まれている色素成分と鉄分が結び付いてしっかり染まります。この作業を何度も繰り返し、大島紬独特の黒茶色に染め上げます。
染色に使う泥田は、ソテツ(蘇鉄)が自生しているところでないと良い色と風合いが出ません。鉄を蘇よみがえらせると書くソテツは、泥田に鉄分を補給しているのです。
シャリンバイは、耐潮性があるため、奄美大島では海岸をはじめ島中に自生しています。地元ではテーチ木と呼ばれ、ソテツとともに島の生活と切っても切れない植物になっています。』
個人的に泥大島は結構お世話になっているので、
シャリンバイと聞いて思わず身近に思ってしまう(爆笑)
インド藍
インディゴブルーですね
ベニバナ
蘇芳
すおう!
藍
おなじみの藍ですが、でも藍の花は初めて見るような気がします
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化学染料の無いころは、皆こうして自然界から色を取り出したのですね
その試行錯誤に思いを寄せると、本当に並大抵ではないなぁって思います
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沖縄紅型も好きです
ニンゲンの、というか、日本人の手仕事ってすごいな、と
しみじみ思います