扉日記

日々の扉や、開けてみたい数々の扉に思いを馳せつつ・・・♡

ホームドクター

義母は長くお世話になっている地域の内科医をかかりつけ医としているのですが

その医師に対して、私自身が若干の違和感を持つ、と

そのあたりについては過去記事に一応記してみました

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ajisai2019.hatenablog.com

 私にとっての一番の不信感は、検査結果を判断するのがひと月後、ということ

義母は月1回定期通院をしています

その際血液検査もするのですが、その分析は外注するため

検査当日の診断には、前の検査結果が判断材料になる、ようなのです

前回の血液検査結果と、

今患者が申告している症状や体調の不具合と

担当医師の患者に対する長年の勘、で診断と薬の処方が決まる・・・

 

処方薬は、血糖値を下げるもの、血圧を下げるもの、中性脂肪をコントロールするもの

 

私は素人なので、間違っている言い方かもしれませんが

これらの薬は、そもそも患者自身の最新の状況とくっつけて処方しなければいけないのではないか、と思うわけです

それに、義母は、血糖値も血圧も、ボーダーに近い数値なので

ちょっとした生活状況の変化によって、処方具合もかなり違ってくると思うのです

実際、鬱状況と絡んで食欲が落ちた時期は、眠気とふら付きが尋常ではなく

臨時で受診し、結果降圧剤を減らしてもらったことがありました

そして、

多分、その時、摂取カロリーが低いのに血糖値を下げる薬をのみ続けていたので

低血糖気味になっていたのではないか、と私は推測します

 

中性脂肪の薬に至っては

直近の検査結果を見る限り、素人目には飲む必要があるのかな、と勘繰るほどです

まぁ、医師にはプロの見解があるのでそこを聞かない限り

私が勝手に薬をのまなくてもいいとは判断できないのですが・・・・

 

 

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そんなこんなの7月末の定期通院日

この日は、あわせて、行政主導の健康診断も実施してもらう段取りになっていました

諸検査が終わって、最後に診察室に呼ばれてお話を聞きます

 

健康診断での心電図やエコーなどは、即診察室での診断材料になりました

義母には、心臓にも問題がありました

ただし、症状が出ていないので、静観、だそうです

もう一つ胆石、これも症状は出ないだろう、という診断でこちらも静観

 

血液検査関係含めて、トータルの診断結果は後日郵送になります

これはどの自治体でも同じですね

 

それから私にはこの日重大な使命がありました

それは別途神経内科を受診してパーキンソン症状の診断を受け、服薬していることを

こちらの医師に申告することです

こちらの医師からその神経内科への紹介状を書いてもらえなかった、という

義母の話でしたので

そのあたり、どういう対応をされるかとても心配だったのですが

それはそれは、と、とても協力的で・・・・腰が抜けました

パーキンソン症状も服薬の処方が安定すれば

こちらの医院でも薬を受け取れることの説明もあり、

そのあたり、神経内科の医師の仰られたことと合致し、それにつけても安堵し・・・

 

で、これから先の事なんですが、どうしますかね

と医師は私に向って話しかけました

私は義母の身元引受人ではあるのですが、今は月に10日ほどしか付き添わず

残り大半は義母の独り暮らし

しかし、それもいずれは難しくなるだろう、

と、私の去就も含めて、医師は心配しているのです・・・

 

なんかちょっとね、感動してしまったのです

義母のこれからの生活をトータルで心配して下さっているなと思って・・・

 

生活の基盤とでもいうべきところをしっかり踏まえてこそ、私たちは安定します

そこのところに言及してくださったことに

私は大きな安堵感を覚えました

実際には、これからどうするのか詳細は未定、です

でもそこについても心配してくれているというこの医師のスタンスが

とても頼もしくて・・・

医療は患者の生活状況とリンクして成立するもの、ですしね・・・

 

『今患者が申告している症状や体調の不具合と、担当医師の患者に対する長年の勘』

が調和すれば、血液検査の数値にとらわれず(笑)

『診断と薬の処方が決まる』ことも、あり、ですかしらね・・・

 

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そういうわけで診察が終わって帰ろうとしたときに

受付のかたから声がかかり

奥に〝大先生"がいらして義母に会いたいと仰っている、と

大先生とは今の医師の先代で義母とも旧知の仲、という前院長先生

義母喜んで奥に引っ込む

 

そして戻って来た時には何やら涙目になっているのです

そして私に義母は言いました

「大先生に会って握手してきた

 感動して、うんと元気が出たよ、もう大丈夫!」

 

元祖理系女の学者肌の義母なんです

それが江戸時代みたいなこと言っている・・・

江戸時代には、血液検査もなかったですからね笑

 

それにしても、です・・・

 

鬱傾向で、体の調子についていつも悲観し、

これからの義母自身の生き方についてもネガティブなことばかり言っていたのに

握手できて感激して、本当にチカラが湧いてきた、

と、そのあとも幾度となく私に言ってくる義母をまのあたりにして

高齢になってからの医療とはどういうものか

高齢になってからの「よく生きる」とはどういう事か

改めて考えなおしてみる必要があるな、と私は思いました

 

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