扉日記

日々の扉や、開けてみたい数々の扉に思いを馳せつつ・・・♡

要介護5の義母を頼る・・・・

 

何といいますか

私は実際に、いまだに、要介護5になってしまった義母を

頼りにしているところがあるのです

 

 

ノルウェー製、ネッティの車いす!



要介護5になってしまった義母は

全介助への道まっしぐらです

介助がないと排泄、食事ができなくなっていて

びっくりしたのは、自力で座っていることもできなくなってしまっていて、

それではゆっくりおしゃべりもできず

加えて、食べ物も誤嚥を警戒しての食事になってしまっては

危なくって下手にお茶なんかできないし

そんなんでは

面会に来たって面白くないじゃないの!!

 

右手が不自由なのと、発語がままならないことについては

それについては本当に心から同情申し上げるのですが

それ以外は

なんて情けないのよ!と、大声で一喝したい気分です・・・(=_=)

 

でも、そんなほぼ寝たきりの義母にしかできないことがあって、

それは私の、だれにも言えない愚痴をきいてもらうことです

 

ワタシにはちょっとだけ複雑な家庭事情がありまして

その結果

例えば、弟とは遊んだことが無い、とか

父に怒られた記憶がない、とか

まあ、それはほんの一例なんですけれど、

それに、引きこもり、とまではいかなくても

かなり内向きな私には、

ワタシ丸ごとすべてを打ち明けられるほどの付き合いができる友人も無くて

実家の母のこと、父のこと

夫のこと

学校の友達のこと

子供のこと

等々

悩みや、不安や、愚痴を、

すべてではないのですけれど、総合的に(笑)理解を得ながら聴いてもらえるのは

母でも友人でも夫でも娘でもなく

義母なんですね・・・

 

父が逝ってしまいそうで、不安で気が休まらないこと

母が全く自分の状況を理解してくれなくて八方塞がりになっている辛さ

そんなことを

寝たきりの義母に、とうとうと愚痴って愚痴って・・・・

 

話し終えてちょっと気持ちが落ち着いて

義母の顔を見つめると

認知症のために表情の乏しくなった義母の顔ですが

ちょっと眉間にしわがよっていたり

うっすらと目元が濡れていたり・・・・

 

義母は、ワタシにアドバイスをしようとして、何か話そうとするのですが

なかなか言葉が出てこなくて

それがイラつくのか、話す代わりに、というのか、

大きな声でさめざめと泣き出したりするのですが

「ここで泣いたら、私がいじめたみたいじゃない」

と、泣き顔の義母に文句を言うと、

プッと笑いだすかのように口元が緩んで・・・

・・・・

このあたりに来ると、私は、かなり癒されているのです・・・・

 

 

リハビリの先生といっしょにお散歩💕



私が小さいころから、心の支えだった義母

 

私は義母の老後について

ワタシと一緒に暮らしながら介護ができて

もっともっと私と濃密な生活ができると想定していたのですが

それはまるで夢物語でした

私自身も老いて弱くなることや

認知症だったり、身体機能が衰えた高齢者のお世話は、

介護する側が尋常ではない体力や精神力が必要なことなど

全く理解できていなくて

とてもあまい考えだったと、今になって思います

 

 

 

秋晴れ、10月半ば、まだ夏色の北アルプスです

 

それでも空はすっかり秋の気配で

雲と空が照らされて輝いているようなちょっと不思議な景色に見えました