自宅を後にしたのは3月の下旬でした
それから、長い遠征介護に一区切りつけて
7月中旬に埼玉の自宅に戻りました
やっと、やっと家に帰って来れたと思うとうれしくて
ただいま、と自室に入った時の衝撃は忘れられません
私の目に飛び込んできたのは
室内にかけられている厚手の毛糸のカーデガンやオーバーコート
世の中、うだるような暑さだっていうのに
そうか、家を出たのはまだ冬だったのでした
とりあえず着替えなくてはいけないので
嫌な予感がしつつ
普段着用の引き出しを開ける
泣きそうになりながら
奥から夏物を引っ張り出して、
やっとのことで、着替えを済ませることができました
家に戻ってはきましたが、
介護の日々の過酷さがどっと後遺症となって襲ってきて
抜け殻のような、
ただ生きているだけの生物になってしまった、ここ一か月の私でした
そんなこんなでうだうだしていたのですが
また8月中にはあちらに行かなければなりません
私の『普段』を、しっかり取り戻しておこう、と
やっとのことで、そう思うに至りました