かなり独りよがりの内容ですので、あまり良い記事ではないかもしれません
前もって、弁解しておきます・・・・🐷
そういうわけで (…帰省拒否その1をご参照ください笑)
コロナ自粛でなくても悶々と過ごす2月でしたが
私は着物が好きなので
着物を着たり見たり触ったりしていると気持ちが落ち着く感じがします
特にコロナ引きこもり下では、
風通しがてら着物を引っ張り出してみたりして
そうすると
自分の気持ちがコントロールできることが少なからずありました
着物を見ていると、昔の母の事を思い出してしまったんですよ
家に来たきもの屋さんか仕立て屋さんに
採寸してもらった時のことを結構強く覚えています
結婚を控えた若いころ、私は痩せていて、でも裄丈だけは長いという
着物を着るには全く適していない体形で
母と仕立て屋さんがあれこれ話しこんでいました
こちらを立てればあちらが立たず、みたいな
ちょっと面倒な、みたいな・・・・
どうしたらいいものか、という母たちの困ったものだ雰囲気・・・
着物を触りながら、そんなことを思い出しました
この更紗の着物は礼装ではないので
私の裄丈は短めに設定して作ってあります
そもそも、昔は、正装、礼装ででもなければ裄丈は今より短めでしたよね
それで身頃幅は私の実寸に近く設定できるというわけです
その所に➠やじるしをつけてみたのですが、おわかりいただけますでしょうか?
思いっきり広い袖幅と、
袖幅にすっぽりおさまり、なお、袖幅よりかなり狭い身頃のサイズ・・・
こういうの、バランスが悪いっていうらしいです
後から知ったことなんですが(笑)
着物を着るようになってからわかったんですけれど
腕だけ(裄丈)長くて体は痩せているって
本当に着物泣かせなんです
裄丈って、袖幅+肩幅(ほぼ、後ろ身頃の幅)です
反物の幅は決まっているので
袖幅は、(足し継ぎをしないかぎり)一定のサイズ以上は広くなりません
それで、
必要な裄丈の着物を作ろうと思えば
身頃もそれなりの寸法を必要とするので
どうしても自分の体の幅より大きめの身頃幅の着物が出来上がります
そんなこんなで、ああでもないこうでもない、と
母と仕立て屋さんは話し込んでいたんでしょうね・・・
因みに結婚後、私が作った(誂えた?)着物は
裄丈が、時代的背景もあって長めに設定してあって
そのためにもれなく身頃の幅も広い・・・
だぶつく身頃の着物って着にくいし着ても美しくないし
挙句、着付けの先生に、マイサイズでない着物はきにくいですね、って言われる始末、
いえいえ、これがマイサイズなんですけれど・・・・(≧◇≦)
結婚時に着物を作るとき、
今から考えるとすごく不思議なんですが、私は全く着物選びにタッチしていなくて
すべて母の独断(笑)でした
だから、着物=母、くらいに、母色が強いんです
そうそう、
良くも悪くも、母は強かったんですよ・・・笑
今から40年近くも前の母のセンスです(帯周りは除きます)
昭和の赤ってダサい代表としてよく言われますけれど
この、暗い赤の羽織の色合いとデザイン、
私も気にいっているんです
今着てもそんなに悪くないと思います
・・・ なんて、私自身がショウワ人間だから説得力無いですね・・・・
母の実家の家紋は轡(くつわ)なんです
私はこの家紋に憧れていて
自分の着物につけられる家紋も楽しみにしていたのですが
考えてみれば私の着物につけられる家紋は私の家、つまり父方のものなんですね
私の留袖の家紋が轡ではないのを見てがっかりしたことを覚えています・・・
あれやこれや、
色々なことが思い出されて
そして色々考えてしまいました
どんな思いで母は私の着物を見つくろったのだろうと思うと
急に母がいとおしくなりました
強い強い母でしたけれど
今は老いて、弱くなっている母なんですよね・・・
用事があったので母に電話をしました
用件が済んでから、また母が変なことを言いました
私が昨日実家に来たというのです
「あなたが黙って帰るところを見たよ」
少し認知症からくる混乱が母を襲っているのだとはわかるのですが
娘の私はそんなことを言われて本来なら容赦なく怒ります
だって、私はそんなに非常識なことをする人間ではないもの・・・
いつもならここで口論になるのですが
「そんなことないよ、私はずっと自宅にいるから
それはお母さん、キット幻でも見たかしらねえ、?」
必死に心を落ち着かせて、そして優しくそういってみました
すると・・・
「そうかい・・・そうかな、幻を見るようになったなんて、
私も終わりかな・・ハハハ・・・」
電話の向こうで母は笑っていました
なんだ、こんなに簡単なことなのかと思いました
私の態度次第だったのか・・・・
ちょっと唖然とする思いでした
言い合いになるかならないかは、私の態度如何だったなんて・・・
凄く反省したのでした
母が、いつもの優しい母でよかったと思いました
☝結婚前の若いワタシ、ウールの着物に母のコートを着ています
三月も半ば、母のところに行かなければな、と思いました
長々と、変な独り言のような記事にお付き合いいただき
ありがとうございました
感謝いたします♡