扉日記

日々の扉や、開けてみたい数々の扉に思いを馳せつつ・・・♡

⑩看護師さんの意地(6-14)

 
6月14日
 
教授回診の直前の忘れられないことがあります
 
その日の日勤の担当看護師さんが来て
手術翌朝の動けない私を
一生懸命きれいにしてくれたこと
 
昨夜の出血騒動のあと、一応着替えさせてもらってはいたのですが
それでもあの大格闘(笑)の後です、
夜が明けてみれば、それなりに見過ごせない部分があったのでしょう
あちこちの管をかいくぐり、点滴を繋いだり外したりしながら
熱いタオルで清拭をして
病衣を新しい物と替え
ベッド周りをきれいに整えて・・・・
 
教授回診が迫っているなか
 
だって、患者さんがひどい格好していたら嫌でしょう
受け持ちの看護師の意地でも
回診前にきちんとしておいてあげなくちゃ・・・
 
と独りで言いながらもくもくと・・・・
 
私は自分で自分を見ることができないし
だったら誰が嫌なんだって突っ込むところはあるんですけれど
でも、患者のケアが仕事内容であれば、
それがおろそかになっていたら責任ある立場の自分は嫌だ、という感情は大変当たり前で
患者にとって嫌なことは看護師にとってもいいものではないはずですよね
 
こんなに若くて、
それにこういう言い方はよくないかもしれないけれど
お化粧ばっちりモデルさんみたいなかわいらしいお嬢さんなんです
そんな外見からは予想できないほどの頑固な
看護師の意地が窺えました
 
患者がいい気持ちでいられるようにすることも看護師の仕事ではありましょう
でもそれよりも、患者さんをきちんと管理していると教授にみとめられること
・・認められなくても少なくともそのようなことで教授から文句が出ないこと
が、彼女の胸の中には大きくあったと思います
それは看護師としての、プロとしてのプライドなんだと思います
 
看護師さんの意地、を見た気がしました
 
若い看護師さん
頼もしいな、
ちょっと見直しました・・・・