扉日記

日々の扉や、開けてみたい数々の扉に思いを馳せつつ・・・♡

⑤休まないリハビリ/ 本

 

 

6月11日
 
日曜日なのに、手術前なのに、淡々とリハビリは続きます
ベッド上に器具を置いて、ひたすら筋トレ
筋肉をつけるのではなく、落とさないため
何だか、その先生のひたむきさに頭が下がる思いです
でも、これが病院の治療方針だから、なんですけれどね

 

 

リハビリが終われば今日は検査もなく、ひま、をもてあそぶ一日
そういえば、検査入院の時は、
月曜日に一つ検査を残した、その前日の土日には何もないので
外泊しても良い、と先生からのひとことがあり、喜んで家に外泊!
でも
さすがに手術を控えたこの土日に、外泊の打診はありませんでした・・笑
幸い日曜もやっている売店に、遊びに行って(笑)入浴も済ませると
夫が来ました
義母のいる施設に行って来た帰りだとのこと
お義母さんは、あまりお変わりなく、元気だそうでまずは安心
でもだんだんと記憶が曖昧になってきているそうです
 
夫には家から少し本を持って来てくれるようリクエストしていたので
数冊文庫本を持ってきてくれました
夫はすごく本が好きで
手に取って読みやすい、今にして思えば通勤電車の中で扱いやすい文庫本ばかり
かなりたくさんあります
と言っても、今までに段ボールに何箱も処分してしまったので
私がいずれ読みたいから処分しないでほしいと頼んだその残りがあるだけですが
 
入院中の楽しみの一つは売店で本を買うことなんです
本屋さんのようには種類豊富ではありませんが
少ない中から敢えてこれを、という本選びもなかなか乙なものです(笑)
しかしながら、売店に行けない日々が来ます
それにここの売店、雑誌や月刊誌はよかったのですが
文庫本に関しては、あまり私の食指が動かない・・・(笑)
大きな本はかさばるので毎日は買いたくないですしね
そうだ、夫文庫だ!
何冊か持ってきてもらって、手術後の不自由な時期を乗り越えよう!
となりました
結果的には手術後は、体調的に、或いはリハビリが割と日常を占領していて
本を読む余裕があまりなくて、ほとんど夫文庫で足りてしまい
売店購入は2~3回くらいでした
 
ところで、夫の本について、時代物が好きだな、くらいの印象しかないのですが
今回持ってきてもらった本の中で、はまったものがありました
いい本買っているな、と初めて思ったものです(笑)

 

 霧の橋ー乙川優三郎です
 
 涙が止まりませんでした

 

多分この感覚は日本人でないとつかめないのではないかと思います
日本人ならではの民族性、というのか、精神文化、というのか・・・
あぁ、良かった、と思える結末ではありましたが
でも
良いとか悪いとか、ひとことで片付けられない部分もある様に思います・・・
上手く感動を文章に表すことができなくて情けない(笑)
因みに夫はさほど印象が残っていないそうです
心理描写ものに弱い夫・・・・(笑)