扉日記

日々の扉や、開けてみたい数々の扉に思いを馳せつつ・・・♡

言い方

 

父親は腰を痛めて歩くのが不自由です


週に一度、訪問リハビリを受けています


私が先日実家に行ったとき、ケアマネージャーの訪問がありました


父が最近家の中で転んで打ち身傷を作り


そのことをリハビリ担当のかたから報告を受け


心配して立ち寄ってくださったとのこと

私はケアマネージャーさんと実際にお会いするのは初めてでした


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父のいる部屋へ入ってきたケアマネージャーさん


 


まぁ、どうしたんですかぁ、こんなに創になっちゃってぇ、痛くないですかぁ?


 


その言い方に私は圧倒されました


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子供をあやすような、寝たきりのお年寄りに語りかけるような


何とも言えない介護独特の口調・・・


 


もっと驚いたのは


それにぴたっと同調して応えるわが父の応対ぶり


 


うん、痛みはもう無いね、
○○さんの顔もちゃんときれいに見えるし、


 


と、マネージャーさんにお世辞まで添えつつ


初めて目にする、耳にする、父の口調、父のやり取り


 


無事を確認して、マネージャーさんは帰られました


 


私はしばらく打ちのめされていました


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夜、思い切って父に聞いてみました



あんな言い方されてどうなの、何ともないの?


 


しばらく間があって


 


まあ、いいじゃないか
何と言っても指導権握られているからな、
おとなしく言うこと聞くってもんじゃないかね・・・


 


頭が下がるほど、というか、節操のないほどの素直さ(笑)


 


今の自分の『動けない』状況を考えると


週に一度、20分でも、家に来てくれて一緒に体を動かしてもらえることが


とてもありがたいのだ、と


確かにそれは安否確認にもなり、今は離れている私たちにとってもありがたいことです


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この介護トーク


もしかしたら父にとっては自分をしばし介護の世界へ押しやるスイッチかしら


などと勘繰ってみたりもして


そして普段は、普段の口調で『今までの自分』に戻って来られるための・・・


 


そこまで深くは考えていないのかな

あまり嫌そうな顔をしていなかったな


もしかしたら、本当にあまり苦にならないのかな

包容力なのか、老いなのか・・・