扉日記

日々の扉や、開けてみたい数々の扉に思いを馳せつつ・・・♡

成人式に思うこと

 
娘は昭和63年生まれです
同学年の早生まれの子が昭和64年と平成元年
平成二十一年の成人式は
そういう3つの歳が重なる子達の成人式でした
 
成人式当日は天気も良く
近くのホテルで早朝着付け
娘は午前中は市主催の成人式に出席
そのあと高校の成人の日同窓会のような集まりに参加
これは学校が主催するのではなくて
卒業した成人たちが勝手に集って
先生も交えて記念写真を撮って、ちょっとお話をして
というだけなのですが
〝また、○○○人集まってしまいました・・”
と学校のホームページでも紹介されるほど
大学入試も迫ったこの時期には
ある意味、ありがた迷惑な集いなのだそう
それでも
先生もほんとうに嬉しそうですし、お祝い菓子もあり
後でいただいた記念写真には
満面の笑顔の諸先生方と
着飾った二十歳の女の子たちの大集団
それはそれは荘厳な眺めです
 
そのあと娘は久しぶりに会う友達と交友を温め
そのまま学校の近くのYちゃんの家へ寄りこみ
自宅に戻ったのが夜でした
 
振り袖姿で大きなリンゴをいくつか持たされて
重くて重くて、腕が石のようだよ、
Yちゃんのお母さんが持って行ってって言うから・・
とこぼす娘
Yちゃんのお母さまとは
私自身PTAなどけっこうお付き合いが深かったので
そうなの、Yちゃんのお母さんらしいわね
と〝娘の労”をねぎらいながら思いました
 
早朝から夜まで
終日着通してもたいして着崩れていない娘の振り袖姿にも驚きました
プロは違うな、と心底思ったものです
 
 
平成二三年
Yちゃんのお父様が亡くなられました
とても急なことで私たちも驚きました
 
翌年、Yちゃんのお母さまががんだと知らされました
 
平成二五年
Yちゃんのお母さまが亡くなられました
悲しいとか切ないとか何か感情というものが
私の中から抜けていくような気がして、何も感じられませんでした
 
それより
娘と同い年のYちゃん・・・
お兄様がいらっしゃるのですが
それでも本当にかわいそうでどうしようもありません
 
娘は中高からずっと仲が良いのですが
それが
去年の春には、
 
ちょっとYちゃんに会ってくる
おとうさんの法事のお菓子を見たいから付き合ってだって・・・
 
などと・・・
イメージ 1
もう良い年をした私でさえ
法事のお菓子
なんて見繕ったこともないのに・・・・
 
平成二一年の成人式当日
Yちゃんの家で
お母さん、お父さん、おばあちゃま、
元気すぎるお兄ちゃんと、
ちょっといたずらなレトリバー、
みんなでわいわいがやがや
どんなに楽しかったか!
挙句の果てにはリンゴ持って行ってって・・・
 
娘の話を夜遅くまで聞いていたことを
今も鮮明に思い出します
 
Yちゃんのおかあさま、
ではまたこんど、ってお別れしてから
ゆっくりお会いすることもなく
こんなに早く逝ってしまうなんて
本当に寂しいです