今年も、喪中を知らせるはがきが何枚か来てます
その中に友達のお母さまがいました
演奏会の打ち上げで酔いつぶれた私を
自宅まで連れ帰ってくれたお友達のあっこちゃん
私は寮に住んでいましたがけっこう厳しくて
門限までに帰れそうもない時は予め外泊場所の届けを出し、
門限時刻以降は寮には入れないというきまりがありました
酔っぱらってからあっこちゃんの家へ帰るまでのことは、ほとんど記憶がないのですが
今でも鮮明によみがえる
タクシーの運転手さんにあっこちゃんが言われていたこと
さっき乗車拒否されていただろう?
連れの人にそこへ吐かせないようにしてくださいよ・・
あっこちゃんの家について
たぶんお母さまがいっしょに介抱してくださって
酔いつぶれていた割には翌日けっこう爽やかに目覚めたのでした
朝日が当たる台所で
コツはねぇ・・とかなんとか
あっこちゃんとお母さまがにぎやかにおしゃべりしながら作ってくれたオムレツが
とてもおいしかった・・・・・
あっこちゃんはクラリネットを吹いていて
これが何十万もするんだからねぇ
とぼやいていたお父様のにこにこした顔も
おぼろげながら目に浮かびます
お二方とももういらっしゃいません
あっこちゃんにはとてもよくしていただいた割に
最近まで年賀状のやりとりくらいしか接触がなくて・・・
何年か経って苗字が変わり
また2~3年後にその苗字が隣でクラリネットを吹いていたヤツのだと気が付いたとき
私ってなんて鈍感なんだろうと情けなく思いました・・・
あっこちゃんの息子さんはチェロを弾いています
今年もリサイタルがあるようなのですがこの体ではちょっと聴きに行けないのが悔しい・・・
あっこちゃんのお母さま、本当にお世話になりました
お母さまの暖かさはあっこちゃんがそのまま受け継いでいます
あらためて、ありがとうございました