父親は今入院しているのですが
結構な認知症です
といっても、たぶん父と私が話しているところを目撃したら
10人中10人が
どこが認知症?と思うしかない筋の通った平和な会話が
だいたいにおいて展開します
しかし、5分も一緒にいたら
話題によっては、私達が同じ内容の会話を、
間髪入れずにエンドレスに繰り返していることに気が付くでしょう
全く同じことを何回説明すればいいの
と怒りたくなる以前に
こうなってしまった父がかわいそうで
そういう父の子である私が切なくて
それを私自身に自覚させたくないために
私は同じ内容の話に、時には少し脚色を変えつつ、何回でも付き合います
先月、ケアマネージャーさんに
認知症の薬を処方してもらうことを勧められました
私は、何となく嫌な気がして、積極的に話に乗りませんでした
私が聞いたのは先月ですが
実は父と母にはもっと前に服用を勧めてくれていたそうで、
でも、本人たちからも暗に拒否されて
強引なことはできなかった、とのこと・・・
ただ、いろいろな人から話を聞くと
その種類の薬、かなり普及しているようで、大変驚きました
今度勧められたら、素直に従おうか・・・
もう、今さら遅いのかな・・・
入院してだいぶ父の様子も変わりました
認知症がひどくなった・・・というのは私が私情を挟んでそう思うのかもしれません
食欲がでた・・・足腰のふら付きを改善すべくリハビリをしているのですが
たくさん食べて筋肉を付けよう、と思ったみたいです
母への依存度が強くなった・・・寂しいというよりは、いないことが不安でしょうがない、といった感じです
しかし、食欲がなかったのも、母への依存度が増しているのも
自分の状況を冷静に把握できない
つまり認知症の表れなのです
娘の私が喝を入れて
薬を早く飲んでもらうべきだったのか
後悔先に立たず・・・です
弟が見舞いに持ってきたシュークリームを
一つまるっと食べてしまいました
全般に食が細く
甘いものはどちらかというと苦手だったはずの父なのですが
認知症も進み入院も長くなり
いろいろ変わってきたようです