あれから○○年・・・
かつては初々しい若妻だった私たちも
いまや、顔を合わせればいつの間にか話題が親のことや相続の話になっていて
そういう歳になってしまったんだね、
とため息ばかり出てしまいます
今日もそうでした
後悔するのは、あのときああしていれば、という
若気の至りで放っておいた業務怠慢の数々について、です
彼女の場合は親から引き継いでいる不動産の賃貸物件
しかも、親以前の時代から延々と(またはずるずると、とも言う)続いているもので
確たる取り決めの書面等がないんだそうで
毎年確定申告の時期になれば彼女の兄弟がそろって、収支を割り振る、
の、繰り返しだったそう
しかし、もし私がいなくなったらどうなるんだろう、
まさか、自分の子供にこんな面倒くさいことをさせるわけにはいかない
と、思い、愕然としたのだとか
実は買い取りたいという店子からの申し出があるのですが
家の立地など状況が複雑で、
全ての店子の方々に納得してもらうためには
弁護士を立てて話を進めるしかないようで、
頭が痛い・・・・のですって
でも考えてみれば、いつぞや、
『ひと』が住んでいる状況のまま不動産屋さんが買い上げてくれるという話もあったのに
あの時はなんだか面倒くさくて聞き流してしまって・・・
もっと真剣に考えていれば・・・
と後悔しきりなのだそうです
自分が年を取ることは想定内なのですが
色々なことが自分の子どもの代に
移っていく
ということがいまいち実感できない私たち
いえ、もっと大きい継承物を抱えている方々はそういうことまで見通しているのでしょうが
規模が小さく、特に、そういえばそんなのがあったっけ、という程度では
なかなか気づけず
しかも、規模が小さいがゆえに放っておくと
恩恵どころか迷惑ばかりが子供世代にかかりそうなのです
いままで他人事だった相続の話
単に親から自分へという段階ではなく
もはや自分達もいなくなりそうなのだという現実と
自分が元気なうちに早く整理しておかないと想像以上に面倒な事態になる
ということを思い知った一日でした