扉日記

日々の扉や、開けてみたい数々の扉に思いを馳せつつ・・・♡

阪神淡路の震災に思うこと

 
家屋が壊れ、ビルが壊れ、道路が壊れ、街が壊れ、
道路の寸断や渋滞で交通がストップし
店から物資がなくなり
広い体育館に無数の人々がひしめき合って何日も暮らし
食べ物も着替えも入浴もお手洗いも不自由で・・・
 
阪神淡路大震災でTVで映し出される映像は
とにかく今まで見た事もないものばかりでした。
 
壊れた建造物は元に戻ったのでしょうか?
人々の傷は癒えたのでしょうか?
街は元のにぎやかさを取り戻したのでしょうか?
 
桁違いの数の人々が傷つき、または亡くなっているのですから、
元に戻るわけはないと思うのですが、
それなのに『風化』してしまうかもしれない、と危惧されているそうで・・・
百歩譲って幸せな『風化』ならいいけれど、
哀しくて考えるのが嫌だから、辛いから、忘れたいという『風化』だけは避けたい・・・
 
日本にとってはたいがいどこにでも起きうる『地震』、
なぜこの地でこのような大震災になったのか・・・
考えても答えの出ない理不尽さがあります。
 
でもこの震災により、日本人は
とても多くのことを考える機会を与えていただきました。
 
地震が当たり前の日本に暮らすということ。
ハード面での防災とそれを上回って有効な私たち自身の防災意識が、
被害を減らすということ。
行政やテクノロジーの様々な手段とともに、
私たち『人』の心とそのつながりが復興のカギとなること。
 
私たち一人一人が真剣に考えることが
阪神淡路大震災で亡くなられた、傷ついた、多くのかたの心に報いることではないかな、
と思うのです。
私たちに強く強く教えるために、
多くのかたが犠牲になられたのだと思えてしかたがありません。
ですから、日々新たに思いを強くすることこそあれ、
『風化』なんてありえないのです。
 
寒い冬の夜明け、その時をむかえます。
今年のこの日も、
神戸の街やその周りのあちらこちらで追悼の集りがあるようです。
今日は日本中が追悼の思いで溢れます・・・