地方に面倒を見なければならない年寄りがいます
ちょっと離れた地方都市に、それぞれ両親と義母です
父は地元の施設に入所してますので
独りになった母と、もともと独居の義母、
どちらも高齢独居の老人です
義母は体も不自由で、介護の手をかりてどうにか独居を維持しています
母は、家での暮らしに不自由はないものの
遠くへ外出できる体力はありません
どちらも、さらに困ったことに、徐々に認知症が忍び寄ってきて
ものごとを理解する力が落ちてきているように思います
もう、本来独り暮らしはかわいそう、な状況なのです
それで、次のステップは頭の中にあるのですが
本人たちはなかなか踏ん切りがつきません
私としてはそこをぐっと後押ししてあげられればいいのですけれど
私としてもその勇気と力がない
というのが現実です
そんな爆弾を抱えながら
爆弾、どうぞ引火しないでとひたすら祈りながら
毎月20日ほどの遠征介護勤務を続けることで
かろうじて現状を維持できているのです
2月29日
そんななかでのコロナ禍
遠征先の県の知事は首都圏からの移動は断りたいと宣言
首都圏の大学に通う子たちにも、帰省してくれるなと・・・・
さてそこで
私の移動が、遠征先の環境にウィルスをもたらさないか
私自身が、移動により感染しないか
そもそも私の介護遠征は不要不急の外出か否か
私が行かなくても、老人たちはうまくやりすごせるだろうか
とりわけ義母は、私が行かないことで、また去年のように鬱に傾かないだろうか・・・
動きたくないが、行かなければ始まらない
実家のほうは父の外科受診の付き添いの日程が迫っているし
義母はカレンダーにしっかり丸を付けて私が行くのを待っている
行くのも罪悪感
行かないのも、期待を裏切ることの罪悪感・・・
介護遠征先から、一週間前に”首都圏”にある自宅に戻って以来
ずっと悩んでいます
それこそ胃がひっくり返る思いです
吹き出物と口角炎が出てしまいました
・・・まぁ、これはストレスというより家に戻ってからの不摂生のせいかも・・・笑
3月29日
それなのに・・・・
この時期に
飛行機で仕事とレジャーを兼ねて沖縄に行ったとか
いかにもな体調のアナウンサーが数日スタジオで仕事をしていたとか
バーに行って遊んだとか
宴会、パーティー、食事会、送別会・・・
不要不急の外出はやめましょうって
それなのに簡単に移動しちゃうみなさま、
遠距離介護ごときでこんなに悩む人間もいるんだってこと知ってほしいな
三密は避けましょうって
それなのに簡単に自分達の仕事を得別扱いしちゃうみなさま、
一部の仕事を除いて
すべてが自粛を検討する対象だと思いますよ
今日 You Tube で、”テレワークでオーケストラ”っていう動画を見ました
本当に、何でこんなことになるのか、という思いと
そうは言ってもとても素敵な動画なので
その両方のせいで涙が出てしまったのですが
そこへ寄せられたピアニストの方のコメントがさらに胸にしみました
急に仕事がなくなって途方にくれていたけれど、この動画を見て救われた、と・・・
したくてもできない、強制的にいきなり職を取り上げられた人の状況は
察するに余りあります
テレビ関係の人とか、ほかにも
自分たちは特別って、思っている人っているな、と
感じます
休業を余儀なくされた人達のことがずいぶん報道されていますが
思えば傍観的ですよね
なんなら、外出自粛令(！)が出た日の、○○駅周辺の様子のレポートなんて必要？
なんなら、この時期に新たな録画や生放送のワイドショーって、必要？
諸々を”自粛”するか否かという問いかけは
一応すべてに向けられているのではありませんか・・・
4月8日
最近、いろいろ温度差があるなと感じます
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などとブログを綴っていましたら
父がお世話になっている施設から電話がありまして
来週の外科受診日の立ち合いはしなくてよいと連絡がありました
この時期私が首都圏から移動してくるリスクを考えて
加えて、緊急事態の対象が全国に広げられたこともあり
当日は施設の職員と看護師だけで受診することに決めたそうです
ほっとしました・・・・・
向こうも怖いんだろうな・・・
おかげで、自分でしなくてはいけない難しい判断を
一つしないで済みました・・・・笑・・・・
ただし、父に会える貴重な機会を一つ失いましたけれど・・・
