♫犀と千曲が悠々と・・・
わが故郷の小学校の校歌の一節です
犀川と千曲川は長野市の川中島という我が実家のすぐ近くで合流します
どちらの川も故郷を豊かに流れる自慢の川でした
それがこんなことになってしまって・・・・
川から少し距離のある我が実家も床下浸水の被害を受けました
と言っても浸水の度合いが重いものではなく
家の中は全く被害が無く、電気・ガス・水道もつながっていて
これだけ酷い周りの状況の中、奇跡のようです
稲刈りが終わった田んぼには
脱穀が終わった稲わらが、肥料代わりにまかれるのですが
氾濫した川の水に流されてしまって
その稲わらがはるばるわが家の庭にも流れ着いていました
実家の近くには水田は見当たりません
どこの田んぼから流れてきたのか・・・
何だか切ないようなやりきれないような・・・
がれきや水害ゴミが取り除かれた後に石灰が蒔かれています
10月12日深夜
私は長野の実家から遠く離れた自宅で、パソコンの災害サイトを見続けていました
千曲川を含め、実家の周りの河川の氾濫警告が徐々に広がり
実家にも迫っていくさまは、本当に恐ろしい光景でした
実家では母一人
私は電話をかけて安否確認をするのが精いっぱい
明けて13日
電話の向こうで母は元気そうで一安心でしたが
それでも独居老人ゆえの心配はおさまらず
休日でしたが連絡が付いたケアマネに母の安否確認をしていただきました
お母様は大丈夫です、というお返事でほっとしました
ケアマネの方のお話によると
深夜、母は、私との電話のやりとりの後
川が氾濫し、
水が庭先に上がってきた時点で、お隣近所の方々のお世話になったそうです
有難いことです、頭が下がります
わが家の一番の被害は庭に置いてあった車の水没でした
去年の秋に買った中古の愛車
一年も経たないうちに廃車になってしまいました
お隣の家も2台の車が動かなくなったそうです
このあたりでいったい何台の車が駄目になったことでしょう・・・
千曲川沿いには親戚の家や畑も多くあります
田畑は氾濫に巻き込まれたようですが、家屋の方は被害が少なく幸いでした
佐久の方の親戚は床上まで浸水してしまい、大変です
このあたりで一番災害の深刻な穂保の被害の光景がTVなどに映し出されると
余りの状況に顔を背けたくなります
心臓がぎゅっと縮む思いがします
その状況から生活を立て直すことのどんなに大変な事か・・・
どんな形でもいい、がんばりましょう、
と心に願うしかありません
川の色が茶色なのは台風の影響でしょうか
それでもやはり千曲川は
故郷の大切な大切な川であることには変わりありません・・