扉日記

日々の扉や、開けてみたい数々の扉に思いを馳せつつ・・・♡

襦袢のキホン・・・

2019/3/22(金)

 

私は襦袢が好きですし、ちゃんともっています
と思っていました
でも、
持ってはいるものの、的確に着物に合わせて着るという知識が無かったことがわかりました


先日、あずまやきもの広場 という動画サイトを見てちょっと刺激を受けたところです
それは、襦袢の生地について、その上に着る着物の材質と大きく関わるというお話です
実は、大島を着た時に、同サイズの長襦袢を着たはずなのに、

着物から襦袢袖がズリ出てしまって非常に困ったことがあったからです

大島のような張のある生地の着物に、たれもの用の極々柔らかな生地の襦袢を着ていたので
襦袢が着物に沿わず、落ちてきてしまうという現象だったのです
上に着る着物によって、必然的に襦袢用の生地も対応させなければならない、
そのことをよく考えて 

着物の素材に合った襦袢を着る ことがキホン、だそう

言われてみればその通りなんですけれど・・・・

私はその知識がなかったので
行き帰りは紬、お稽古では色無地を着るという着付のお稽古日に、
色無地用のよそいきの襦袢一本で両方兼ねようとしたのが敗因でした・・・
同じ絹地でも
礼装を含め、やわらかもの、たれものの着物には、綸子などのやわらかい絹地の襦袢を
紬などハリのある着物には、打ち込みの多いハリのある絹地の襦袢を、
という具合に分けなければいけなかったんです・・・


襦袢を作る際にも本来は、
どういう着物に合わせたいのかこちらの考えを着物屋さんにちゃんと伝えて

その上で生地を選ぶ必用があったんですね
私は、襦袢地の色柄ばかりに注目していて、生地のことになど、考えも及んでいませんでした
マイ着物屋さんは、実はこのあたりある程度分かっていたことと思います
私が作るのは、遊び用の洒落着物がほとんどで紬のものが多く
その時に作る襦袢は、けっこうはっきりした色柄の遊び襦袢で、
これらの襦袢の生地はたいがいハリのあるパリッとした生地なんです

 

               色目のきれいなものを並べてみました・・・笑

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加えて着物屋さんの方で、ではないな、仕立て屋さんの方で

ちゃんと、紬という着物の特性に合うようにサイズも調整して作ってくれていて、
だからこそ今まで、着物と襦袢が合わないなんていう事が無かったのだと思います

いつもはめったに着ない、正装や訪問着などとあわせたやわらかいタイプの襦袢を、

無頓着に、紬の着物の下に着てしまって、ずるずる事件が起きてしまった、ということなのです・・・

だったら、ねぇ、マイ着物屋さん、
襦袢地の色柄ばっかりアピールするんではなくて
私に、襦袢についての基本的なレクチャーをしておいてほしかったなぁ・・・(笑)

因みに、木綿の着物には、身頃がさらし(木綿)などのうそつきタイプのものがベストなのだそうで、
『木綿のTシャツの下に絹の下着を着るなんて、ちょっと考えたらおかしいでしょ』
だそうです

なるほど・・・・

麻の着物には麻の襦袢
夏場は、麻に見立てた絹の着物もあるので、麻が最適
特に麻は清涼感と水洗い可能なこととで、絹より断然優位です!
夏物に関しては、水洗いできるように、さらに涼しいように、綿や麻や化繊や、様々な素材があるので、
今は結構恵まれているかもしれません

ということで・・・・
うそつき襦袢と木綿の着物がほしいなぁ・・・
麻の襦袢か、最新の化繊夏襦袢がほしいなぁ・・・