扉日記

日々の扉や、開けてみたい数々の扉に思いを馳せつつ・・・♡

行きたい着物屋さん

2016/2/9(火)

 

先日 きもの屋さんに行ったとき
女の子社員の栄転が決まっていました
もともと、店長候補で入社した社員さん、ということだそうですが
移動先では、海辺の大きな町の店舗のほぼ店長クラスだそうで、大抜擢なんだそうです
寂しくなりますが、まぁめでたい・・・

 

その女の子から言われてしまった
私が言った愚痴が彼女に着物屋さんになろうと決心させたって
まぁ、びっくり・・・
 
月に何回か展示会を開き
大きな買い物をさせて業績をあげるタイプのチェーン展開のこのお店
売り上げは伸びるかもしれませんが
私達、着物を着る立場の人間にとってみれば、とにかく着物関連の品が無さすぎるのです
(ついでに、新しい社員さんの知識もなくて残念・・・)

 

例えば○デパートの△△いわやさんに行ってみてよ
冬なんて、既製品の暖かそうなコートがかかっていたり
とにかくいろいろなものがあってとても楽しそうだから

 

と私に言われて、彼女は実際に行ってみたそうです
本当にいろいろなものがあってと驚いたそうです
でも、いまどきの町のきもの屋さんって、そういうお店ではないでしょうか
履物屋さん、帯締めなどの小物屋さんなど、専門店は別にありますが
それらが街中にシッカリそろっているのならいざ知らず
そうでもない昨今
取り敢えず着物生活に関するものはそこそこそろっていて、あれこれ相談にものってくれる
そういうところであって欲しいと思うのです
彼女はそういう『品揃え』に関して、上層部に進言したそうです
「まだ力もなくて、大きく変えるということはできないんですけれど
私なりのきもの屋さんをやってみたくなったんですよ」
 
この子、あの時 はまだしっかりココに勤める気持ちは無かったんだ・・・(笑)

 

着物をどんな場面で着るか、着せたいか、それもお店のカラーになると思うんです
例えば、絹物以外にも日本には素晴らしい木綿がたくさんあります
例えば、毎日着たい人には、ガード加工以外に手入れが簡単な商品も必要でしょう
 
もっともお店の事情もあって
七五三関連の品が置いてないのは、ちょうどお隣にあるスタジオ◇リスに遠慮しているのだとか
まあ、それはこういう大きなモールにテナント出店しているお店の宿命なのか・・・
そういえば、と、友達も一言、
彼女が、お孫さんのお宮参りの のしめ をここに相談に来た時のこと
カタログで注文してくださいと言われてびっくりしたとか
呉服屋さんなのに七五三関連の商品を置いてないなんてありえないですから・・・
もちろん、ここは諦めて
実際に見て選べる他店で購入したそうです
テナントならでは、と言えば同情もしますが、呉服店としては何とも情けない話です
 

のしめで検索すると、女の子用のかけ着も出てきますね

  
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 (画像、お借りしました)

 

でもね、着物屋さんなんだから、レンタルするわけではないし、
堂々と七五三扱っていいと思うよ、と一応(笑)言いました
着物屋さん本来の役割をとりもどしてもらいたいな、と思いますね
高額な商品を売るのも、買う人がいるのだからそれはそれでめでたいこと
売り上げさえ伸びれば、一応お店としては成功ですからね、
そうして日本の技術がつながり、さらには新しくなっていくという面も無視できません
でも売りっぱなしではなく、着物を着る私達を支えてほしい
日々の暮らしの中で、節目節目の晴れの日に
その謂れを意識しながら精いっぱい装うという日本ならではの着物生活の応援と
また一方で、自由で楽しい着物生活の応援と、その両面を力強く支えてくれる
頼もしい存在になって欲しい

 

私が若かったら
着物屋さん、やってみたいなぁ・・・・・(笑)