御開帳

 

私は小さいころ善光寺さんのそばに住んでいて

善光寺本堂周辺は小学校への通学路でした

本堂の東側を抜けるとすぐに我が家があり

本堂の西側に隣接して小学校があり

通学路のおよそ９割が善光寺境内、といった具合でした

私もそこそこ年を取ったのか、今年の御開帳はいままでになくこころ動くものがあり

実家へ帰った折りに善光寺境内の通学路をたどる旅(笑)をしてみたくなりました

 

本堂西側の空き地、昔の「西公園」(←俗称)は

私たちにとっての集合場所であり、遊び場であり、ラジオ体操会場でした

今は駐車場になっています

 

　　　　西公園(現駐車場)から善光寺境内に入る道です　上から来て・・・・　

目の神様の横を通り

　　　　　　　　そのまま進んで善光寺本堂の前を横切ります

そういえば、登校時にはちょっとしたことがありました

それは本堂でお朝事を終えて戻られる善光寺御住職さまのお数珠頂戴に

ちゃっかり加わってしまうのです

画像は善光寺ＨＰより

『参道にひざまずく信徒の頭を数珠で撫でて功徳をお授けになるお数珠頂の儀式』

この列に加わり、ランドセルを背負ったまましゃがみこんでいると、

ご住職様がお数珠で頭を撫でてくれるのです

頭だけではなくてランドセルの方にもお数珠を当ててくださったと幼心に記憶しています

早く学校に行かなくていいのか、この子たちは、

などと思っておられたかもしれません・・・

 

さて、通学路に戻ります

本堂を過ぎると鐘つき堂が見えます

大晦日にはここに並んで除夜の鐘をつきます

まもなく自動車通りとの交差点になり、

渡るとそこは校庭です

学校に到着！

校庭(グラウンド)は単車の駐車場になっているようでした

私が小学生だった頃の御開帳では

この校庭一面に車が駐車していたこともありました！

その時の御開帳では色々なことを予測して集団登校になりました・・・

　　　　　　　校庭から見る本堂東側

校庭の端に、隣の公園に抜けるトンネルがあったのですが今は埋められています

はい、隣の公園です

私の場合通学路からはずれますので学校帰りにここへ寄ればアウトです

公園の真ん中には噴水池

 

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　北側には花時計　　　　　　　　　　東側には信濃美術館

そして、学校からの帰り道は道草三昧！！

善光寺境内の池の飛び石を渡ったり

お経蔵の回転軸棒を、観光客さんや友達みんなで回したり(楽しかったぁ！）

(お経堂は今は修理中でした）

「内部中央には八角の輪蔵があり、その中には仏教経典を網羅した『一切経』が収められていて、輪蔵に付属している腕木を押し回すことでこの『一切経』を全て読んだことと同じ功徳が得られる」(善光寺ＨＰより）老朽化に伴う点検・修理のため、現在非公開だそうです

下校時は、

本堂東側から中に入り本堂を突っ切って西側から出て『帰る』こともありました

学校と家を直線で結べば本堂の中を通るはず、と

幼い頭で考えた最短距離だったからです

本堂内経由は今から思えばご利益に満ちた道草、でした・・・

 

でもさすがにランドセル姿でお茶屋さんに寄ることはできず

子供ごころに悔しい思いをしましたが

今日はその憧れのお茶屋さんに寄って、ところてんを食べました

憧れのお茶屋さんの中から見る本堂の東側

私は善光寺にこんなに人がいる光景を初めて目にして本当に驚きました

 

 

本堂正面の目的別(笑)3本の行列のいずれかが、東側にまで伸びています

 

 

 

 

六地蔵

 

 

 

山門も、今日は中を特別に見学できるということでこれまた行列

 

 

 

回向柱の行列はそのまま真直ぐに伸びていて、山門を過ぎたこんな所まで続いていました

 

 

仁王門

 

向って右側のニオウ

 

向って左側のニオウ

 

最後は(というか入口は)「大門」ですが、

そういう門は無くて、そこで善光寺さんは終りです

そこから駅までは一本の大道路

今日は途中歩行者天国になっていました

花のアートがあちらこちらにあって、本当に豪華

　　　　　

　　

大量の杉チップ(？)が置いてあるのは、花びらが傷んできたときの消臭のためかしら？

それとも傷み止め？

　　　　　　　　　

 

お花のアートをバックに撮影コーナーもありました

お目汚しですが、母、特別出演です

 

善光寺さんを出て、ゆっくり大通りをお散歩がてら下りました

突き当りが長野駅です

 

 

 

 

母の好きな「デパ地下」でご飯を買って帰りました