扉日記

日々の扉や、開けてみたい数々の扉に思いを馳せつつ・・・♡

春の茶会その2

二席目は花点前でした
部屋の中央、斜めに敷かれた赤い毛氈の上に(電気の)風炉が置かれていました
その向こうに黒い縄(?)の結び目も鮮やかな大きな竹の結界
風炉には鉄瓶ならぬ光る銀瓶が湯気を立てていて
部屋に入った途端
ぱっと、鮮やかな色彩としつらえが目に入ります

お点前は女性のかた、
お話(後見?)は、縞の袴が美しい男性のかた

一席目が割りとしっとりと渋い感じでまとめられているので
ココは花点前でもあることなので春らしく賑やかにしてみました、とのこと

軸は華という文字と横に一文
お床が広いので横広のお軸
すごく丁寧な解説がありましたが、残念ながら・・・失念
花入れは鮮やかな黄色の鶴首で
雪柳と青紫のヒヤシンスと赤い花ー椿?
実は、『箱』から出てきた振出と次客のお茶碗、それに
茶杓の仕覆が黄交趾のイメージで統一されていたのです
明るい黄色を地にした青や緑、白、赤のあでやかな色遣いが心弾むようです

お正客の茶碗は黒楽でした
良いものなのだと思うのですが、私の中では、黄交趾のインパクトには勝てず・・・

開いた本の形の香合は、
そのページにタンポポなど春の草花が描かれていて、とてもかわいらしい!
なにかにちなんで本の形にしました、という説明があったのだけれど
なにかが何だったのか、残念ながら・・・・失念
追記;今年H27年のお勅題『本』にちなんで、でした!

箱のお点前はとにかく袋の操作が大変そう
紹巴(しょうは)のような薄手の物ならまだいいのだけれど
緞子などは実は扱いにくいそうです
それより見ていて、立派過ぎる紐がとても扱いにくそうでした
箱の中にけっこうギュウギュウにお道具を詰め込んであるので
「我々男性は、ともすれば指が入らなくて取り出せないんですよ」
と、後見の男性のかたがおっしゃるので、可笑しかったです

ココでのスターはヒヤシンス
最初はだれもそれがヒヤシンスだとは分かりませんでしたが
鶴首の一輪挿しにバランスよく収まるように
ヒヤシンスの花を間引きして、2~3枚にして、大きく咲かせたのだと聞いて
一同びっくり
このお茶会で、花に『青』が必用なために予め準備された、ということですよね、
ちょっとすごいな、と思いました

お菓子はお干菓子で、
桜の打ち菓子と、流水の干菓子
思いついて、桜の方は頂かずに懐紙に包んで持ち帰りました

イメージ 1
家で撮った、桜の打ち菓子と、振出に入っていた金平糖です


お正客が
箱のお点前はなんだかおままごとで遊んでいるようですね
とおっしゃっていました
そういえばお茶そのものが
ちょっと現実から離れて別世界で遊んでくるかのようです
そういう余裕って大切だなと思いました
というのも
ココこそが人間が他の動物と唯一異なるポイントだから・・・
でも、そのために、しなければならないことは山のようにあって
頭も使うし体も使うし
それって、まるで最新の認知症予防に似ているじゃない、
と、思いました
イメージ 2


そして・・・
二席合わせて1時間弱
私は正座をしていることができました
膝を手術してもちゃんと正座できます!
尤も、正座自体、あまり膝には良くないらしいのですが
『しない』のと、『できない』のとでは、意味が違いますからね

そういう
私にとってはとても大きな記念日でした