前回台風でお休みだったので久しぶりの大字かな教室でした
新しく入られた方がいらして
先生がどのような気持ちでこの教室に臨まれているのか
最初から説明をしてくださるのを私も自分の席で聞いていて
はぁーそうだったそうだった・・
と改めて思うところもありました
大事かな書道でやることは基礎からのお稽古
目標は自分の(←ここ、大切!)家に飾れるくらい
とにかく、かな書道を楽しみましょう!がコンセプト
古今和歌集の元永本に書かれている字をサンプルとして
いろはに・・・や、連綿や、漢字や、
さらにはまとまりのある言葉が、拡大された手本になっていて、
それをもとに先生が私たちに半紙の大きさで
原本に忠実にお手本を書いてくださいます
先生の筆遣い
筆をひっかける、筆を返す、運びの速度・・・・
生徒の人数だけお手本を書いてくださるので
私たちはそれを何回もずっと見ています
宇宙からやってくる筆の運びの途中にたまたま紙があったっていう感じで
筆が下りてきて、そして紙を離れて帰っていく、みたいな・・・
というのは起筆(落筆)・終筆の先生の説明です
今はよくわかりますけれど・・・
テキストには
『古今和歌集 元永本』に使われている実際の文字が拡大されたものが載っているわけですが
実際には本当に小さい文字であるのに、それをこんなに拡大しても
これだけの迫力があるということは
やはりもともと、この文字は力なり魅力なりを持っているということなのだろう
と先生の先生が仰ったそうです
なるほど・・・
昔の人、
自分達が書いたものを
何百年もたった後の人間たちがこんなに感激して
あーだこーだ言っているなんて
思ってもみなかったでしょうね・・・
「どうして元永本かって言えばね、私はこの字が好きなの」
と説明する先生
ふーん、そうだったんだ(笑)
臨書の稽古が主体と言っても、
それだけでは飽きてしまうだろうという先生の計らいで
やはり元永本の字体を使った半紙に収まる程度の一言作品を書きます
その間、
家でやってきた条幅作品(各自個別の課題として先生から与えられている)の添削などもあり、
加えて新しく入られたかたの稽古、と、
新旧取り混ぜてなんだかとても賑やかになりました
本当は条幅の作品を書いていこうと思ったのだけれど
何となくサボってしまった私でしたが
今度は書いてきてね
と先生に言われました
優しく言われると、なんだか弱いな・・・・
次は書いていかなくては、ですね・・・・